


玄関を開けて驚く。
中へ「入った」はずなのに、
外へ「出た」感じがするのは、
なぜだろう?
壁も屋根もある(笑)普通の家なのに。
森のなかへ迷い込んだような。
魔女の家は、尼崎にある。
大阪から、たったの15分か20分くらいで、
まったく空気の違う場所へ来た。
駅からの道のりは、
夜中だから、なおさら。 人がいない。
てくてく3人で歩く。 真夜中の散歩。
まるで童話のなかを歩いてるような気がする。
もうあの時から、不思議な感覚だったな。
家のなかで「スイッチ」が入る。
「撮っていいかしら」と尋ねたら「どうぞ」と答えてくれたので。
借りたカメラで、たくさん撮る。
天使がいっぱい、いた。
イラストや、写真や、オブジェ。
魔法がかけてある場所は、
すぐにわかって、
触らないように、気をつけた。
魔女の心に、無闇に触ってはいけない。
石には、特に触らないよう、注意した。
そういうことが、わかる自分でよかったなと思う。
わからないでベタベタ触るような人と、長くは居れない。
踏み込んではいけない領域を見抜けない人は苦手なのだ。
無邪気に、無意識に、無垢なままで。
そうする人ほど私は自分を遠ざける。
なんていうか、どうしていいかわからなくなるから。
だってこういうことはどちらが正しいとか間違ってるとかじゃない。
善いとか悪いとか、でもない。
魂の深い場所が違う、というだけのこと。
ただ、それだけ、のこと。
普段生きていて、
他人との表面的な違いについてはなんとも思わないけれど、
たった「それだけ」の部分についてのことが私は譲れない。
深い場所が違う人とは、同じ道は歩めない。
それぞれの場所で、違う仲間をみつけるしかない。
あるいは、たったひとりで進むしか。
★旅のこと ~つづく
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