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ライブツアー 2

翌朝。
五時頃目が覚める、
ベッドの中でしばらくぼんやり。
また妹を思い出して泣いた。
少し泣いたら、
突然すっきりして、
飛び起きてバスタブにお湯を張って朝風呂タイム。
出てきて瞑想。
深く深く。

どこか散歩に行こうかな~とホテル周辺の資料に目を通していたら
「名古屋市立美術館」というのが目に止まった。
集合時間までに帰って来れるかな?
遠いのかな?
遠かったらやめよう。
と思いつつ、支度を済ませてフロントで尋ねたら、
歩いて行けるとのこと。
らっきー!
てくてく散歩がてら行くことに。
緑がいっぱいで気持ちい~な~。
東京は緑が少ないから。
もっとこんなふうになったらいいのにと思いながら歩いた。

2020-1.jpg

美術館は白川公園という場所の中にあった。
黒川紀章氏の建築らしい。
ふ~むとじっと眺める。

2020-2.jpg 2020-3.jpg

水を張ったスペースで鳩が水浴びをしていた。
発見した瞬間、いけない発想が。
えさを....やりたくなったのです。(笑)
最近はどこでもよく「はとにえさを与えないでください」
なんて書いてある。公園でさえ!
あたりをきょろきょろして、探してみる。
でもどこにもそんなことは書いてないみたい。
いいんだろうか?ここは。やっちゃっても。
しばらくじーっと鳩を見ていたけれどとうとうたまらなくなって、
やってしまいました!
持っていた忘れんぼのバナナケーキを、ぱらぱらぁ~っと。

ひゅんっ!とすぐ一羽が寄ってきて。
その後お約束。私の足下は鳩王国に。
ぶはははは。(笑)
そうそう!これが見たかったのでしたー

あとは私が食べる分だからあんたたちはもうおしまいよ、

と声に出して言って、
振り返ったら、
肩車してる親子と目が合った。
すぐそばに誰かいたなんて。全然気づかなかった。

鳩のことはもう気が済んだので、
美術館の中へ。

こじんまりしていて、好きな感じだった。

チケットを買って、入り口に入った途端、
「学芸員の者です。今ギャラリートークイベントを行っているんですが、
 お時間いただけるならどうですか?」
と言われてびっくりする。
トークショーみたいなものかと思ったら、
その人がずっと付いてまわってきていろいろ作品の説明をするってことだった。
少し嫌な予感。
うるさいのかな。
ひとりで気ままに観てまわる方がいいんだけどな、と思いながらも、
どうやらもう遅い.... その女性はすでに喋り始めている.....
私が、いつ「お願いします」と言っただろう?
言ってないと思いますが。

仕方ないので、一緒に歩き出す。

最初に観た作品は、マリー‧ローランサン。好きな画家だ。
「これ、どこか他の作品と違うと思いません?」と学芸員。
そう言われると、
彼女が描いた他の作品とはなにか違う感じがするんだけど。
全然わかりません。
すっかり気分悪くなる。
こうして試されるようなことされるのはすごい嫌いなので。

私は、
自分がフォーカスしてないことについて
いきなりどう思うか尋ねられても困る方だ。
(一番苦手なのは「私いくつに見える?」という質問。
 しらないよ、いくつにもみえないよと思う。人の年って別になんでもいいので。
 どう答えていいか。いつも苦しく困る)

学芸員はまだ喋っていたけれど、
そのままにしてずんずん勝手に奥へと歩き始めた私。
次の作品を観ていたら、
「これはですね~....」なんつって、いつのまにか隣りに立って、
にこにこしながらまた、尋ねてもいないことをべらべら喋り始めた。
......打たれ強いとみた。

永遠に続くのだろうか。これが?

久しぶりにイライラしてきた。
私は最近あまりイライラすることがなくなってきていたので、
これはおかしい、絶対おかしい、どこかが変だ、今何か間違いが起きていると思った。
相手が、とか
状況が、とか、
そういうことじゃなくて。
自分の中のどこかがエラーを起こしていると直感した。
ただちに修正したい。
今すぐこの場で。
自分の立ち位置がおかしいのだ。
永島さんに付いてここまで来て、
気分悪いことが起きるはずがない。
それはどこかで自分の選択した道が間違っているはず。
どこが間違っているのか知りたいと、強く願う。

その瞬間、虹色の声。

        ココロヲヒライテ

あ。と思う。
そう、私はどんどん閉じていたので。
自分で自分を苦しめていたことに気がついた。

開かなくちゃ。

そう思って隣りを見たら、さっきまでとは別人に見える学芸員さん。

きらきらした瞳でまっすぐ私に自分が思っている何かを一生懸命伝えようとしてくれている。

私はいくつか作品について質問をし、
私の感想も彼女に伝えて、

その時から小さな明るいものが、ふたりの間を繋ぐ世界に、ぱっと出現したような気がした。

私はとても楽しい心になって、
そうしたら、
学芸員さんもとても楽しそうになって、
結局最後までずっと一緒に話しながらまわった。
「へえ~?」と思うこともいっぱい聴けてよかったと思う。
フリーダ‧カーロの作品が一番好きだった。
怖くて可愛くて不思議で素敵な絵。

出口で彼女にお礼を告げて、記念に撮影したいと伝えた。
彼女の洋服がとてもお洒落だったので。
そうしたら
「あなたの格好の方がよっぽどアートで素敵だわっ!最初見た時パッとそう思ったの」
と言われて驚いた。
そうかー....
きっとそれで私に声をかけてくれたんだなぁ。
最初イライラしてとても悪いことをしたなと思う。
どうもありがとうと、手を振って別れた。
またきてね、なんて言ってた。
またいこう。

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美術館を出て、
永島さんの歌を鼻歌まじりでフンフン♪しながら、
大変清々しい気分で、
忘れんぼのバナナケーキを食べながら歩いていたら、
.....大変。携帯の時計で時刻を確認すると集合時間15分前!
私は今日から競歩の選手になりました、
というくらいのスピードで歩き、ホテルへ戻る。
すでに、みんなロビーに集合していて、焦った。
急いで部屋に荷物を取りに行く。
永島さんはもう車に乗ってスタンバイしていた。
おや?
見ると... 口がもぐもぐ.... 

なんか食べてるぅーっ ひとりだけぇー。(笑)

いやぁ~
私は惚れたね、あれを目撃してから。
なんだ、仲間かぁ~ と勝手に図々しく思う私。ぷぷぷっ




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さて、
本番前の最終音合わせ。
サウンドチェックが始まり、
バスドラが、どん...どん....とライブハウスに響き始めると、
私の血は騒ぎ、
落ち着かなくなってくる。
「位置について~」でスタートラインにスタンバイし、
「よ~い」で腰を上げる....
あの感じ。

2020-6.jpg



二階にある楽屋の窓からカーテンをちらっと開けて覗いたら、
表の道路には、もう永島ファンがばばーんっと並んでた。
キーボードのなかまちくんとギターのこうたくんと、三人で、
おお~!とか言いながら嬉しく笑い合う。

本番30分前、事件発生。
望遠レンズを床に落として、割れた.....
あたまの中がすぅーっとまっしろになって、どうしようと思ったけど。

   レンズジャナイワ ダイジョウブ

と虹色の声。
落ち着いてよーく見たら、
レンズを保護しているフィルターにヒビが入ってるだけだった。
テスト撮影したら、ちゃんと撮れてるから、本番には支障ないはず。
よかった。


ライブが始まり、ノリノリのまま最後まで。

撮る、撮る、撮る。

楽しかったです。

終わってから、
「いちごさん、がんばってください。写真集楽しみにしています」
と声をかけてくださった方が何人かいて、嬉しかった。

ひとりずつ握手をしている永島さんとファンの方々を観ていて、
妹もきっとこんな感じで、
列に並んで、
永島さんと繋がる一瞬を大切にしていたんだろうなぁと、しみじみ思った。

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すべて終わって、打ち上げ。
永島さんおすすめの中華レストラン。
駐車場に車を止めたらすぐそばに妹と同じ名前の小料理屋をみつけて驚く。
まあ....。

何食べても美味しいというので、
みんなでじゃんじゃん注文する。
ピータン好きのベースのちゅうちゃんのために
円卓がパータン祭りのようになった時は笑った。(笑)
幸せそうに食べる、ちゅうちゃん。

2020-8.jpg

永島さんのまわりには素敵な人がたくさんいて、
もし妹が病気にならなかったら、この人達とは会えてないのか?と思ったら
ものすごい不思議な感覚になって、
やっぱり物事は、表面だけみて良い悪いなんて判断できるもんじゃないなと
改めて強く思った。
同時に切なさが襲ってきて、
すぐ近くの誰かに掴まりたい気分になったけれど....
私の両隣に座っていた人達は、
どちらもまだそんなに親しくはないので、我慢した。
永島さんの隣りに座ればよかった。
でも私はこういう席では被写体の近くには座らない。
撮りづらくなるので。
ま、もし座っていたとしても、急に私が手を握ったりしたら、
いくら永島さんでもええぇ~っと驚いて、
口から今食べたらーめんが出ちゃうかも。(笑)


帰りの車の中は、
キーボードのなかまちくんと、私と、永島さんの三人だけ。
いろーんな話をしながら、楽しかった。
全然眠くならなかった。
細胞が、ぎーがぎーがと、興奮してるのがわかる。
きっとたくさん撮ったからだ。
この二日ほどの間に、
フィルムに換算すると、約100本近く撮ったことになるのか。

一番心配していたのは、
彼が私の写真のテイストを好きかどうかということだったけれど、
どうやら大丈夫そう。
プレビューで確認してもらう度、「いいね」と言ってくれるので。
ラジオ収録、一回目のリハスタジオ、そして名古屋。
これだけ撮影を重ねてくると、
私の世界に永島さんが完全に入ってくるのがわかる。
また、彼の方も、
苺があそこからあの角度でレンズを構えてるということは、
たぶんオレがこの角度でこうするとああ写るだろう、
みたいなこともわかってくると思う。
それは計算ということではなく、
私達の間にもあうんの呼吸が生まれ始めているということなのかもしれない。

次の横浜でのライブが、写真集作成のための最後の撮影となる。

心をこめて撮影をしよう。

妹が教えてくれた、素晴らしい永島浩之の世界。

知ることができてよかった。

ありがとうを言いながら、シャッターを切ろう。

2020-9.jpg 2020-10.jpg 2020-11.jpg


☆永島浩之ライブ☆

6月21日(日)鶴見CLUBTOPS
開場17:00 開演17:30
料金¥3800(D代別・オールスタンディング・整理番号付)

申し込みはメールでの受付になります。
お名前・住所・連絡先・会場名・チケット枚数を明記の上、

nagachan@lime.ocn.ne.jp

まで。


当日は私が会場で写真を撮ります。
客席もたくさん写して、写真集を作る予定です。
みんな参加してください。
このプロジェクトを、みーんなのチカラで成功させたいのです!





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