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森村桂 魔法のお菓子

桂さんの作るお菓子は、
極端にお砂糖を減らして、洋酒を効かせたもの。
基本レシピはカトルカーというパリで彼女が出会った焼き菓子。
(カトルカールやキャトルキャーや発音表記は色々。フランス語?)

お菓子って、
ほんの1ミリ配合間違えただけで大失敗するという概念がある。
私はきちんとた性格じゃないから、そんな繊細な世界にびくびくする。
だから食べる専門って決めてたんだ。
もうとっくのとうの昔から。

それがね、
不思議、不思議。
桂さんの本を読んでいるとね、なんとな~く、
自分にもできるかも
なんて思えちゃうんだよね~。
彼女のお菓子は、もうそこからして「魔法のお菓子」なのかもね。

アリスの丘。素敵なお伽の世界だった。
でも、
時間が止まっていた。
桂さんがいた頃のままで。
お菓子の家には今でもふたりの妖精が住んでいる。
桂さんのことを愛したふたりが、ひっそり、静かに、住んでいる。
ロロおじさんとナオちゃん。

ふたりとも! さあ!もう一度笑って! と思う。

人はあまりにも悲しいことがあると時間が止まる。
もうそこから動けなくなるんだ。
私にも何度かそういう経験がある。
だからよくわかる。

それでも、

本当はそういうわけにはいかない。
いつまでもってわけにはいかない。
世界のすべては変化し動き続ける。
いつかやっぱり笑っちゃうような事がやってきて、
心がとけていくんだよ....

天使が奏でる希望の音楽が聴こえてくる日が、またやってくるんだよ。

私はこれからあのお菓子の家にいろいろな贈り物を運ぼうと思うんだ。

このエッセイを読んで「ぜひ私も行ってみよう」と思った方は、
みんな軽井沢「アリスの丘 ティールーム」までお出かけくださいね。
みんなで希望の光りをたくさん届けよう。
エッセイ読者の皆さんならきっとできる。
素晴らしい愛の使徒として働くだろう!

ナオちゃんの焼くケーキは、桂さんから教わったレシピ通り。
素朴なケーキです。
精製されたお砂糖や化学調味料にすっかり慣れてしまった人には、
最初物足りないかもしれないけれどね、
馬鹿言っちゃいけないよ、
本当のお菓子ってどういうものか、ちゃんと食べに行ってごらん。

そうして、桂さんが遺したものを、ちゃんと受け取って。

受け取ったら、胸に、抱いて。

また世界中へ伝えるんだよ。

世界はぐるりだから。

繋がっているから。

逝ってしまった後から始まる縁ってあると思うんだ。

あの世の都合でこの世が動くことだって、きっと、ある。

私は今それを感じてる。

まだ終わっちゃいない。魔法使いの仕事は。

まだまだこれから。

まだまだ続くよ。

あの時、祭壇に手を合わせてご挨拶した時、聴こえたんだ、確かに。

「いちごちゃん、ようこそ。よくここまで辿り着いたわね。続きは頼んだわよ」

私は「わかりました」と答えたの。

でも、続きって?

    いったい、なんの?


ふふふ...(笑)



1968.jpg

桂さんの本にも出てきますが、「浅間ぶどう」って、
あっちの木で一粒、こっちの木で一粒、
っていう具合いにしか穫れないから、とっても貴重。
だから片手いっぱい穫ったらその日は山を降りなきゃいけない。
そんなふうに大切に収穫されたものを、
軽井沢の地元の農家の人から譲っていただいたりして、
生前、桂さんが洋酒に漬け込んで、
かれこれ20年以上経ったものを今少しずつ出しては、
ナオちゃんがお菓子に焼き込んでる。

彼女は魔法を伝えてる。

森村桂の、魔法を。




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