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ロータスの秘密

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セドナにはたくさんのギャラリーや、ギフトショップ、
スピリチュアル系のショップなどがたくさんあります。
NEW AGEのお店では
占いや様々なリーディングなどを行ってくれるところも
いっぱいあって面白かった。
私は、「この人にみてもらうといいよ」
というヒーラーを、
作家の山下マヌーさんから紹介されていたけれど
今回は会わなかった。
なんとなく。
まあ、またそのうち。

でもショップで欲しいものにはたくさん巡り会った。
どうしても連れて帰りたいものだけを選んで買った。
石もたーっくさんあった。
私は今はもう落ち着いたからよかったけど、
石に興味を持ち始めた頃に来ていたら大変なことになったと思う。
セドナへ来るタイミングが今でよかった。
心からそう思う。
全体的に何を見ても日本で買うより安い。
「どうしても」というものに巡り会ったら、旅の想い出とともに
連れて帰るのはいいと思う。

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各ショップのディスプレイも面白かった。
奇麗だったりユニークだったり。

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見ているだけで
たくさんインスピレーションがわいてきて
新しい自分の作品創りのアイディアが浮かんでくる。

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魔女の本もいっぱいあった。
私は英語ができないのでとても残念。
読めることなら、全部買って帰りたいくらいなのに。

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さて。
そんななか。
セドナ初日に、
あるギャラリーに入ってみました。
お店のなかの商品がどれも輝いていたので。
気になったのでした。
奥から「HELLO~」と、おじさんが。
ぱっと見て魔法使いかと思った。けど、普通の人...
でもなかった。
不思議なムードの人。
英語はわからないけど、店内を観ていたら
いろいろ話しかけてきたので時々師匠に通訳してもらいながら
少しずつ仲良くなる。 気さくで優しい人だ。
奥さんも素敵。
私の、アルケミストのペンダントを指差して
「OH!」と目を丸くしたので
見せてあげた。
手に取って、ライトの下へ持っていって、しげしげとみつめている。
ふふふ...
おじさんとふたりして、
このペンダントは素晴らしい、みたいなことを言っている。
言葉はわからなくても、何を言っているか、わかる。

裏を返して護符を観て、「It is a message」と
彼が言ったのを聴いた時、私の心はさっと緊張した。
わかるんだ...
何が書かれているか。
ただの数字の羅列なのに。解読できている様子...

「Are You Wizard?」

と、私はゆっくり尋ねた。

「Y e s」

と、彼もゆっくり答えた。

この一瞬で、すべては完了した。


彼は、「明日の夜、一緒にディナーをしないか?」と
私達を誘ってくれたので「喜んで」と返事をしながら
帰り際、五円玉を渡した。 とても喜ぶ、彼。
奥から、ひとつ、小さなルチルクォーツを出してきて、
くれると言う。プレゼントだって。
驚いたけど、遠慮なくいただいた。

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セドナ二日目、
エアポートメサの帰りに、彼のギャラリーに行った。
また店内をぐるりと一周。
天然石を使って彼が創ったジュエリーや、絵画や、版画、
焼き物などがたくさん置いてある。
どれもこれもぴかぴかに輝いている。
ひとつひとつが、ものすごく強い光を放っている。
魔法を、かけているのだ、
出来上がった時に。

それがよくわかる。

ここで苺ママのお土産を買おうと思いつく。
でもどれも高い。
それなりのいいものが、置いてあるのだ。
そのへんのギフトショップとは訳が違う。

私は、思い切って自分の予算を先に告げて、
その範囲の中で買えるものはあるか、
おすすめのものはあるか尋ねてみた。
彼は「う~ん、う~ん、」とちょっと困り顔。
やっぱりそんな安物はここにはないのかな..。
「どれがすき?」と訊かれたので
「これ」と指差した。
ショーケースからそれを出してくれたので
手に取って値段を確かめようと思ったら
彼が値札を引きちぎって隠してしまった。

びっくり。

よくよく見ると、これは高いだろう。と思う。
私が言った値段の倍はするだろう...
と思ったら、ほぼ当たってた。
私のあたまに浮かんだ数字を読み取ったかのようなタイミングで
彼が値札を見せてくれた。
ああ。
それでは買えない...
と、がっかりした私の心をまたまた読み解くようなタイミングで
「It is OK」
にっこりする彼。

OKって、    何がOKよ?



つまり、彼は、
これを気に入ったのならあなたが言う値段でこれを譲りましょう
と言っているのだった。

本当にびっくりしてしまった。
その値段ではこの石は買えない、ということを、私は知っているので。
それでも
彼の言葉に甘えて買うことに決める。

そのあと、彼は
ただ見せてくれるためだけに
あるものを大切そうに、店の奥にあるジュエリーケースから
出してきた。
見た瞬間、「like a angel...」と声に出して唖然とする私。
彼はまたゆっくり「Y e s」と答えた。

これは、天使を信じている人にしか見えないものだ。
信じているなら、
すぐにその姿を発見することができるだろう。
彼は私を試したと思う。

小さな、ルチルクォーツのペンダントヘッド。
ルチルの入り方が、まるで
天使が羽根と両手を広げているように見えるのだ。
こんな奇跡のような石って.....

それから、
変わった形のチェーンを出してきて、
そのペンダントヘッドを繋いで
彼は嬉しそうに自分の首にかけた。

それを見た瞬間、
衝撃が走った。

素晴らしい、魔法の道具。

チェーンも、ペンダントヘッドも、彼の手作りだった。
チェーンの意味は「Eternity」だと説明してくれた。
小さなメビウスの輪がいくつも続いているようなチェーン。
ところどころ不揃いで、そこに彼の魂が宿っている気がした。
丁寧に、楽しみながら、心をこめて、創っている彼の姿が浮かんだ。
これは売り物ではなく、彼の宝物なのだ。

しかし時に私の心は非情に働く。
どうしても欲しい。
譲って欲しい。

これはもうお金があるとかないとかの問題じゃない。
魂と魂の交渉事だ。

彼に伝えた。
今度は彼が驚く番だ。
とても動揺して、困惑した様子。
奥のデスクで、あたまを抱えながらなにやら計算を始めた。
きっと商品じゃないので、
まだ値段を決めていなかったのだ。
チェーンの重さを量ったりしている...
すべてゴールド製なので、これはさぞかし高いだろう。
だいたいこのくらい... と覚悟をして、答えを待った。

彼が提示してきた金額は、だいたい私の予想通りだった。
私はもう買う気満々。
でも
「このチェーンはひとつしかなくて、ボクが長い時間かけて
 やっと創ったものなんだ。金の値段だけでもとても高いし、
 ここで無理して買わなくても、ペンダントヘッドだけ買って、
 チェーンは他のをしたらいいと思う」
彼はどうやら、こんなことを一生懸命私に言ってるらしかった。

ごめんなさい。それでも時に私の心は非情に働く。
これは譲れない。

ここは、
どんなにブロークンイングリッシュでも
英語で伝えなければならない、と感じて、
私は彼と同じくらい一生懸命伝えた。

これがあなたにとって大切なものであるということはわかります
これは素晴らしい作品です
私はあなたの仕事に敬意を表します
他のチェーンではだめです
あなたのスピリットが欲しいのです
だからこれらを買いたいと思います

...というようなことを。

私の目には涙がいっぱい溢れていた。
彼は静かに頷き、
承知してくれた。
私がお金を持ってないことを知ってか、
そこからさらに値引いてくれた、彼の心を忘れない。
もう、彼の仕事分のギャランティはないだろう。
ほとんど儲けなしで、宝物とお別れすることになってしまった、
可哀想な彼。
私はこの一生をかけて彼に恩返しをしなくてはならなくなった。

品物を包んでもらっている間、
ふらふら外へ出て行き、何気なく店を振り返り、
目線を少し上にずらした、そのとき、




あのときの感覚を、どう説明したらいいだろう...





私の目はもちろん、
皮膚も、
髪も、
毛穴も、
指先も、
爪の先までも、
私という人間を作っている、細胞のひとつひとつ、
そのすべてで、

「みた」のだ。

ショップの看板を。

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ゴールデンロータスギャラリー  と書いてある。

ロータス...

昨日は気づかなかった。


なぜ神様は、
こんなにも完璧で素晴らしいお話をつくることが
できるのだろうか。

夏のロータス達のサインは、ここまでの道しるべだった。
何が起こっているかわからずも、ずっと辿って来れてよかった。

なんとか、ついた。 この場所に。



その後、私達は近くの和食屋へ行った。
えだまめ、てんぷら、寿司、お味噌汁、
何をいただいても美味しかった。
アリゾナで味噌汁を飲むとは思わなかった。
不思議なことになった。
彼の名前は「本心」さん。
ほんしん、と発音する。
彼の父親の影響で、とても日本が好きとのこと。
作品も、どこか日本的な意味合いを持つものが多い。

夕食は、彼にごちそうになってしまった。
また私がびっくりする番。
なぜ?
と尋ねたら
あなたはゲストだから
と答えた本心さん。

もてなす、ということ。
与える、ということ。

私はこれから一生、彼から学ぶことになるだろう。

セドナに、親友ができてしまった。

明日の晩は「うちへこい」と言っている.... (笑)


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