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神をみる目

 夏野 苺さま

   はじめまして。

   いつもエッセイを読ませていただいており、
   ありがとうございます。
   今回個展をされるということで、その一連の
   お話も読ませていただきました。

   正直な感想を書かせていただくと、私は初め 
   前主催者の方への態度がきついように感じて
   いました。
   
   ですが、波乱の中で掴んだものというエッセイを読み
   「私は最後まで自分自身であり続ける」という言葉を
   読んだ時苺さんの姿勢がわかりました。

   そのエッセイを読み終わった時、苺さんのまっすぐな思い
   が伝わってきて、少しの間動けませんでした。
   苺さんの姿勢や思いに感動していたんです。

   前主催者の方にきつく感じたのは、私の中にも弱さ、甘さが
   あるからです。
   そして、「私は最後まで自分自身であり続ける」ということを
   それができていない私に、苺さんはそれを行動とエッセイで
   見せてくれました。

   以前、ニューヨークの舞台を見た時に起きた魔法のお話を
   読んだ時も感動して、なんだか涙が出ました。






ありがとうございます。
この方は、
自分の気持ちをこうして形にして私に伝えるまでに
今まで時間がかかったのだと思います。
私に対してある種、反発を抱いている時には黙って見守り、
同時に自分の内面も静かにみつめ続けて、
そして全てが終わったあとに
「いったい何が起ったのか」「自分は何を掴んだのか」を
しっかり認識できた、この方のスピリットは素晴らしく、
尊敬に値するものを感じます。

個展をやるのかやらないのか、一番の混乱のなかで、
表面的にしか物事を捉えられず、私に批難をあびせた人間がいました。
しかし私は少しも怯みませんでした。
その批難がまったくの見当違いだということがわかっていたからです。
私は直ちに自分の心からそれをシャットアウトしました。

雑草は、みつけたらすぐに引き抜く。
自分の畑は自分で耕し、自分で守る。
「夏野苺」という実が成るまでは、なんとしてでも。
いま、ようやく芽が出たあたり。
どんな嵐にも雑念にも負けてはならない。

「今のあなたが人の心を打つ作品を作れるとは思えない」

この言葉を言われた時、私の心は、にやりとしました。
愚か者の吐く言葉などに騙されるものか!
私は瞬時に、
この人は言葉の使い方を間違えてる、と直感しました。
これを言うなら
「今のあなたが“私の”心を打つ作品を作れるとは思えない」が正しい。
自分の心を相手に伝えるのに、正しい言葉ひとつも使えないような
こんな人間は今すぐ私の世界から消えてしまえ、と思いました。
けれど私はその時、相手に対してそう言い返すことはしませんでした。
相手を信用しないながらも、真実はどうか、和歌山で見極めたかったから。
同じ穴の中に落ちて醜い言い争いをするのではなく、
何よりも事実をこの目で確かめようと思ったから。
そして。
私は和歌山で、たくさんの感動の言葉をいただきました。
写真作品に対して。人形作品に対して。
私を今まで知らなかった人達からも、たくさんの賞賛の言葉をいただきました。
もうこれで充分だと思いました。 嬉しかったです。 本当に。

もしも先の人が和歌山に来ても、
たしかに、その人の心を打つものはなかったかもしれない。
それでいいと思います。
万人に認められ、受け入れられることは不可能でしょうし、
私自身もそれを求めてはいない。
私は、
私を必要とする人に、必要なタイミングで必要なものを届けてゆきたいのです。
私をわかってくれない人に、
自分の時間を割いてまでわかってもらおうと努力している暇はありません。
人生は有限なのです。
私は与えられた時間のなかで、「自分の仕事」を全うしなければならない。

自分を賛美する言葉しか受け付けないのかというようなことも言われましたが、
たとえそうであったとしても、それで何が悪い?
真摯な態度で、まっすぐ高く上昇してゆこうとする時に、
賛美の言葉たちに助けられ、勇気をもらい、進んでゆくことのどこが悪いと?
私が他人の忠告をきかないとでも思ったら大間違いです。
ただし、私は
自分がききたいと思った人の言葉だけをきく。
他人の忠告をきかないわけではなく、
“あなたの”言葉だからききたくなかっただけ。 なぜなら、
あなたは言葉を正しく使わないから。
なのに私に意見してくるとは、この人は随分奢り高ぶった人間だなと思います。
こんな人との縁は切れるに決まっている。


天使のダンスで起きたこと。
見える人には、その全てが見えたことだろう。
こうして終わった後にこそ。 なにもかもが。 

“識別こそ、道の第一の力である。
 なぜなら内在する光の力は、より低い性格のなかに注ぎ込まれると
 善と悪のあらゆる層で勢力を持ち、活動し、
 いわば分裂したコンプレックスが爆発するようになる。
 かなり不均等な人格を持ったまま「聖なる守護天使」の「聖杯」を飲みほしたものは、
 かれ自身の欠陥をも飲みほすことになる。
 つまりかれが呼び寄せた強い力がかれを貫き、
 かれの誤った利己的な感覚を燃え立たせ、
 不均衡な情熱を強化し、
 ついにはかれの人格自体の解体を始めるようになるのだ。
 このような人にとって、かれを象徴するのは「破壊された塔」である。
 なぜならかれの生命という家屋は「天の火」によって破壊され、
 「誰も追求しないような場所」へ逃げ散りながら、かれは「さまよえる星」となっていく。
 かれを待ち受けているのは「永劫の闇の暗黒」である。”






日比谷公園に散歩に行きました。
都会も緑が気持ちいい季節です。
ベンチにごろりと寝転んで、魔術書を読みました。
風の音と、鳥の声。
いつのまにか、すっかり眠りこんでしまいました。
ふと目が覚めて、起き上がると、一羽のカラスが。

パンが落ちています。 みっつ。

カラスはまず、
ひとつめのパンをつつきました。
それから、ふたつめを。
次にみっつめを。

みっつすべて確かめてから、
今度はいっぱんに
それらをくわえて、飛び去って行きました。

あのカラスより馬鹿な人間なんて。
たくさんいるなと思いました。
この自分も含めて。

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私はこれからも、日常のなかに起るいろんなことから
確かにサインを受け取って進んでゆこうと思います。
風に、水に、土に、火に、
動物から、植物から、
あのひとから、
このひとから、
たくさんのことを教わりながら。
善人からも悪人からも。 善いことからも、悪いことからも。
そして時には、自分が
ある人にとって、善人となったり、悪人となったりしながら。
進んでゆこうと思います。



天使のダンスで、祭壇中央に展示した「ジャンヌダルク」という作品。
人形は石塑粘土で創りました。
スカート部分は、火をつけて少し燃やして、焦げ目をつくりました。
木の棒に麻紐で、ぐるぐる身体を巻き付けました。
赤い紙と綿で、燃え盛る炎と煙りを表現しました。
左右の瞳の色を変えました。
右はゴールド。 この世のすべてを見渡す目。
左はブルー。  神の世界をみる目。

私は、

左の目でファインダーをのぞき、シャッターを切ります。

神の世界をみる目で。






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☆「天使のダンス」ポストカード。
 たくさん!お申し込みいただいています!
 ありがとうございます!
 5枚1セット 1,000円
 希望者はinfo@ichigo-natsuno.comまでメールください。
 詳細をこちらから御連絡いたします。
 なお、このセットでの販売は今後いたしませんので。
 今回限りの「天使のダンス」記念ヴァージョンです。
 (5月末〆きり)





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