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黄金の夜明け

出発の前の晩、まったく眠れず。
最後まで額の調整など。
あれやこれやとこまごまとしたものを持っていくのを
思い出しては鞄につめて、
とかやってたら。
0時頃、とうとう、キー! と...なってしまった。(笑)
ひとしきり暴れたら気が済んだ。
それからは「暴れたってどうにもならない」と諦めて
静かに準備を進めた。
2時頃一度横になって、うとうとしたところ3時に目覚ましが。
このまま和歌山まで運転かと思ったら気が遠くなりかけたけど。
「たのしんで」
と虹色の声。  そうだ。 楽しもう。 どんなことも。
まだ外は暗かった。
お風呂に入って、出発の準備。
東から少しずつ明るくなってきた。 
たぶん今日は晴れるだろう。

1578-1.jpg

東京はずっと、曇りか雨が続いたので
光の世界が恋しかった。
出発の朝、晴れてくれるのは嬉しい。
荷物を車に積み込んで、
いざ出発。
少し走って、太陽が昇ってきた。

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私達は西を目指していたので、太陽を背中に、都会の街をぐんぐん走る。
目の前に広がるのは、朝の光をあびて、なにもかもが黄金色に輝く世界。
車も。ビルも。道も。
世界中に祝福されている気がした。
これから、天使のダンスが始まる。

とても美しい朝だった。 私はこの光景を、一生忘れないだろう。



まきちゃんをひろって高速へ。
まきちゃん、さらに髪が赤くなっていてびっくり。(笑)
途中のサービスエリアで
のんびり師匠と三人でお茶したりご飯を食べたり楽しすぎ。
個展のために、というよりは
ただの旅行みたいなノリになってきて、ゲラゲラ笑いあう。
なんだかなにもかもが楽しくて。
1月からのことが走馬灯のように、浮かんでは消えてゆく。
ここまでこれて、本当によかった。
琵琶湖でランチ休憩した時に食べたお弁当は可愛らしかった。
ご飯が琵琶湖の形をしていた....

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渋滞は一ケ所もなく、順調に予定時刻通り、和歌山インター到着。
なのに。
インターを降りてから道を間違えて、反対方向へ走ってしまった...
おかしいなおかしいなと思い、
サクラに電話したら「それ反対。戻って」と言われてしょんぼり引き返す。
少し遅れてアートキューブに到着。
「おーい!おれはきたぜー!」という心で建物を見上げた。(笑)
一時はもう来れないのか、と思ったので。
ここまでこれて、本当に本当によかった。

さっそく搬入。
気が引き締まる瞬間。
会場を歩き回って、作品を置いていく。
師匠にアドバイスをもらって、並びを変更したり、壁にかける高さを調整したりした。
会場の右奥、窓の下には祭壇を設置。
和歌山エンジェルズのスーの実家がみかん農家で、
そこからコンテナを22個も運びこんでもらった。
スタッフ全員でああでもないこうでもない、と言い合いながら並べた。
布で覆って、微調整はサクラとみっちに任せた。
サクラが拾ってきた、流木で作った、天蓋の部分はとても素晴らしい。
私がイメージしたものにぴったり。
そこに、グリモア、水晶、魔法の杖、天使のカード、フォーチューンジュエリーなどを並べ、
中央に「ジャンヌダルク」という作品を。その両脇に、私が制作した天使の人形を配置した。
バラの花びらと白いふわふわとした羽を祭壇全体に捲いて、完成。

一度お茶休憩をとって、最後にライティングの調整をして、搬入作業終了。

スーの子供(幼稚園生と小学生)がふたり観に来てくれた。
一番目のお客さんだ。
熱心に、時には作品の前でしゃがみこんで観てくれていたのが、とても印象深い。
「これとこれが好き」とはっきり感想を言ってくれて、驚く。
胸が熱くなった。
ここまでこれて、本当に本当に本当に、よかった。



仕事が終わったちんたろーと合流して、皆で打ち合わせがてら夕食を食べに行った。
またまた、ちんお薦めのお店。
みんな高揚しているのがわかる。 いよいよ明日から、というムードが漂っていた。

みんな、ここまでやってきたのだ。

ちんの娘も登場。スーの子供もちんの子供もすっごい可愛い。
でも、みんな大人っぽく見えるけど。
...あたしがこどもなのか?(笑)
スーの息子はまだ小学生だけど
頼りになる感じで、つい間違って
「あにき」と呼んでしまいそうになる。呼んでも「おう?」とか返事しそうだ。(笑)
どうやって育てたらあんなふうになるんだろう?すてきー
スーはやっぱり天使。
ちんの子供もしっかりしている。たぶんちんよりずっと。ぶはははは(爆)
これまでスタッフとは個展に関することしか話さなかったけど、
みんなから、はじめてこうして家族を紹介してもらえて嬉しい。

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ホテルに戻って、ごーん、と眠った。

あっという間に朝。

よぉーし!個展初日!

ホテルのバスタブにつかって瞑想。

またまた朝日が眩しく、華やかなムードの朝で嬉しくなる。

会場に着いて準備。

わーい! 天使のダンスのはじまりだー^^

綺麗な花束や、ファンの方々からの贈り物がどんどん届く。

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「お祝事」だなー、こりゃー(喜) めでたいー
電報まで届いたぞぉ~ みなさま、ありがとうございます!
大切なあの人から苺の苗が届けられた時には感激した。
ああ...会場がすごいイイ香りに包まれた。
苺って、こんなにイイ香りなんだ.....  しみじみする。

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個展初日、記念すべき一番目のお客さまは、
なんと地元和歌山のカメラマンの方でした。
やるのか?やらないのか?なんなんじゃ?
と思っていたらしいけど(笑)来てみた、と言っていた。
作品について、いろいろ質問されて、
私がそのすべてに答えることができると
「それだけコンセプトがはっきりしてるのは素晴らしい」と誉めてくださった。
いきなり心がほっこりする。 あったかい。

だいたい写真をやる人って、カメラを肩からさげてやってくる。
(この方もそうだった)
私はそういう姿を見ると、さっと身構える。
同業者に対して変なライバル意識を持って意地悪なことを言ってくる人もいるから。
でもこの人は違った。 よかった。
近所に住んでるからまた来るよ~ と、自転車で帰って行った。(笑)

出発前にメールをくれた和歌山の画家さんも、さっそく来てくださった。
「仲間にも宣伝しとくよ~」と言ってくださって有り難い...


それから、お客さんが途切れることなく、次から次へと
初日からたくさんの人にお越しいただいた。
和歌山エンジェルズの宣伝のおかげだと思う。 ありがとうございます。

観れてよかった。
会えてよかった。
アートを観る機会がめったにないからとてもよかった。
こんな写真観たことない。
写真の概念が変わった。 等々、
貴重な御意見をたくさんいただいた。
東京で活動している時には気づかなかったことばかりだ。
私は、自分の心がみるみる太っていくのがわかった。
ものすごい栄養を和歌山の人からいただいている.....


青山の個展の時に来てくださった方がもう一度いらしてくださった。
顔を見たら涙が溢れた。
言葉が出てこない。
お互い手を握りしめあったまま、動けない。
周りから見たら気持ち悪かったほどだろう。(笑)
混乱のなか、一番辛い時に
励ましのメールを送ってくださったファンの方が何人かいらっしゃるが、
この方はそのひとり。 私にとって大切な宝物。
今これを書いていても涙が滲んでくる。
また会えてよかった。
もう、
よかった、よかった、と。 ずっとそればかり。 それしか思えない。

夕方、『FU』という雑誌の取材が入った。
さとみちんたろーが紹介してくれたおかげで、
ここの編集部にはとてもよくしていただいた。
3月号、4月号と、2号続けて宣伝してもらったうえに、
次号で個展の様子まで紹介してくださるなんて... 
感激だ。

初日はこんな感じで大成功。 嬉しくて仕方ない。
はしゃいだ心で、無事終了。
まきちゃんと師匠と、三人でホテルに戻った。
いったん自分の部屋に荷物を置いて。
そこから近くにご飯を食べに行こうと思った、その時に。

地獄が見えた。

顔から血の気が失せる。
すぐ横にいるまきちゃんには言えなかった。
まきちゃんが出て行ったあと師匠に告げた。
え!
と驚く師匠。
でも、まあご飯は食べに行こう、と一緒に部屋を出て
ロビーで待つまきちゃんとホテル横の呑み屋さんに行った。
私は、もう、ひとくちも食べられず。
呼吸するのも苦しい。 恐怖で悪寒が止まらない。

その夜は一睡もできなかった。

どうして、こんな...



夜明けがくるころ、ようやく考えがまとまった。
何が起ってるのかがわかったのだ。一晩考えて。

恐ろしいことだ。

しかし
何が起きているのかがわかれば
もう大丈夫。
サインを受け取ったことをマチルダに伝える。
まもなく解決するだろう。
そして
その通りになった。
2日目の朝、会場で解決。
よかったー
私が一番怖かったのは、もしも解決しなかったら
トークショーができなくなる、ということ。
テンションがどうにも上がらず、そんな状態でステージに上がるのは無理。

でも。 とにかく、もう解決したのだ。  一気にハイテンション!

今回の個展は、なにもかもが「滑り込みセーフ」だ。 

なにもかもが。









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