
ちまちました心で、人形の小さな手を磨く。
和歌山から帰ってきて人形の顔を見てびっくり。
淡谷のり子じゃなくなってる....
なんで?
自分が変わると、見えるものが違う。
どこを見て淡谷顔だと思ったのか。 もはや思い出せない。
それか、
人形が自分で成長したのか。
...........。 謎。
今、手の中の人形は幼い少女の顔。 きりりとした表情で。
「和歌山へ行きたい?行きたいと思うなら早く出てきてね」
話しかけながら磨く。 手や、 足や、 顔。
この人形と、あの会場で、一緒に踊れたら素敵と思う。
天使のダンス。
メールの整理をしていたら、
送信ボックスにこんなメールをみつけました。
『簡単に手は差しのべられない。
彼女が苦しむべきところは、見守りたい。
助けてと言ったら、すぐに助けるけれど、
そう言ってないうちは苦しんでいるのを
愛を持って見守りたい。
たいていの人はこれができないよ。
すぐ助けちゃうでしょ?
まだ本人が何も言ってないのに。
苦しんでるのを目撃しただけで。
助けちゃうでしょ。
あれはその人の人生から宝を奪うようなもんだよ。
苦悩という宝石は、超えた瞬間から
その人のなかで輝き始めるからね。』
自分で書いたものながら、今あらためて読んでみると、
ああ、
ほんとうにそうだよなあ、
と思います。
さて。
展示についての孤独な戦いが始まりました。
しかし一歩外に出れば、
くるりと周りには勇敢な天使たち。
みんなありがとう。
私の手となり足となり...
だから私は安心して落ちてゆけるのです。
自分の内側へ。 こもってゆけるのです。
あの、心の深海へ。
深く、深く。
何かを掴み取るまでは、
息継ぎもしない覚悟で。
☆和歌山での個展まで、あと85日