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和歌山で 4

最終日。
やっぱりパッと目が覚める。
お風呂入って。
朝ごはん。
茶粥をいっぱい食べる。

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チェックアウト。
そういえばこのホテル。
ロビーにブロンズ像が。
自分とマチルダみたいな。(笑)
写真に撮る。

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アスパラさんピコピコ号(と名付けた 笑)で
迎えに来てくれた。

まずは個展会場に。
どきどき落ち着かない心。
まるでお見合いに行くみたいな。(したことないけど)
はじめて見る部屋。 どんなかしら?
アスパラさんは「ぴんときた」らしくて、
いくつかあるアトリエの中の
一番大きなギャラリーAを予約してくれている。
私は4/27~29までここで個展を開くのだ。

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さて!中に入ってみて。






おどろく。

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まず一発目に感じたのは。

「写真は?どこへ?」

大きなステージがあって、すぐにここは「展示室」ではないことがわかった。

おそらく壁は使えないだろう。
すべての壁は、実は壁ではなく引き戸式の扉。
開け放つと、ガラス張りの回廊が現れ、
部屋いっぱいに自然光が入る仕組みになっている。
なので、その扉に穴を開けたり展示物を飾ったりはできないはず。
案の定、アスパラさんに確認してもらったら
その通りの解答がギャラリー側からやってきた。

「あなたはいったいなんと言ってここを借りたの?」
と尋ねたら
「写真展をやります、と...」と答えたアスパラさん。
なるほど。
ギャラリーは「わかりましたー」と即答して、予約がとれたらしい。
ならば、
お金をとって貸す以上、
わかりましたと答えた以上、
展示をする方法に関してはギャラリースタッフにも協力してもらわなければ。
もしもできないというなら、写真展にこの部屋を貸すな!と思う。
必要なら和歌山市にも直談判に行くぞ!と(ここは市の公共施設)
憤りを感じた。この時点までは。このギャラリーの姿勢に対して。

けれど、
まずはアスパラさん.....
この部屋を見た時(彼女は以前見ている)なんとも思わなかったんだろうか?
ここで写真展示が困難だということは誰が見たって一目瞭然。
プロの空間デザイナーにでも頼まない限り、こんな場所では無理だと思う....
そういうこと、ただの一度も? 思わなかったということが不思議でならない。
「ここ、写真は飾れないよ?」と言ったら
「......ですねぇ....」とのんびり答える彼女を見て、私はぶち切れそうになった。
和歌山まで人を呼んでおいて、それはないだろうと思う。
そこへ司会をお願いしたさとみさんがギャラリーに入ってきたので、よかった。
なんとか心を保つ。
花のような可愛らしい雰囲気で軽やかに登場して、
「ゆうべはどうも」と言った時の笑顔が素敵だった。
救われる思い。
彼女は自分でそうとは知らずに私を助けた。
そしてアスパラさんのことも。
さとみさんの来るタイミングが違ってたらアスパラさんは私に殴られていたかも。

さとみさんに事情を説明。
一瞬で、彼女の顔が曇る。
私の置かれた立場を見抜いた、という表情だった。 
どんなに大変なことになったか。
「この悪条件を乗り越えていきましょう」と
声かけしていただいたことが今も心に残る。

その後、併設のカフェへ。

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開放感のある、いい感じのところ。
アスパラさんとさとみさんはランチセットを注文したけれど、
私はお茶だけにした。
なにも食べたくない。
受けたショックが大きすぎる。
あたまの中は展示をどうするかということばかり。

この場所は。
この心の場所は、  通過したことがある....

こんな時私は「思い出す努力」をする。
切り抜けられる方法があったはず。 それを思い出したい。

さとみさんとはここでお別れ。
「個展、頑張りましょう」と言い合って笑顔で別れた。

「さてどこへ行きましょう?」とアスパラさんに聞かれ、
もう今すぐ東京へ帰りたいよと思ったけれどそうも言えず...
「浜辺でも歩きますか?」という言葉に従い、ギャラリーからすぐの浜へ。

口もきかず。
ひとり海を眺める。

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波音はいいなあ。

和歌山の神様を思う。 

どうして私を呼んでくださったのですか?

風もなく、暖かく、明るく穏やかな冬の日。

ドウシテ ワタシヲ

私はなんだか悔しくて、アスパラさんばかりを責めた。 心の中で。




その時。




虹色の声。

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「イエスと言ったのはあなたよ」






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