大きなことが起る前には、
それに関係してくるいろんな人の思惑がつきまとう。
その中をかいくぐり、いかに自分の真実に到達できるか。
そこが勝負だ。
ヴェロニカに祈る。 どうか、どうか、と。 手を合わせる。
こんな時は被写体と心を合わせることがキーとなり、
成功するか否かはすべて、その一点にかかってくる。
絶対に外せない。
ヴェロニカは、いつでも、
その時の私のレベルより少し上の課題を与えてくるように思う。
だから私は、いっぱいいっぱいになってしまう。
その後のロンドンもローマも、みんなどこかへ吹っ飛んでしまった。
撮影が思う通りできないと、楽しい気持ちになんてきっとなれない。
仕事が終わるまでは他のことは考えられない。 あたまはまっしろ。
私は「人の言うことをきく」ということがとても苦手なので、
何か特別な指示を与えられると、たちまち不安になる。
期待に、はたして答えられるだろうか、と。
打ち合わせの最後に
『撮影前に「彼」と2人で話をさせてください』とお願いする。
彼の、顔が見たい。 声が聞きたい。 確かめたいことがある。
結局また旅の計画など何も立てられない。今はそこに心が向かわないので。
そのいきあたりばったりな感じが、
またしてもたくさんの奇蹟やアクシデントを生み出すのだろうけれど........。
どうにでもなれ、と思う。 覚悟は決まった。
本当の強さはここから始まる。 いつだって!
それに、向かうは魔法の国。 きっと大丈夫。 きっと、だいじょうぶ。
出発は、あさっての、朝。